〜野菜が食糧難!?・・・飼料に含まれる薬剤と家畜糞に含まれる耐性菌〜京都の人参屋グランジャルラルの「記憶に残る野菜」granja rural

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〜野菜が食糧難!?・・・飼料に含まれる薬剤と家畜糞に含まれる耐性菌〜京都の人参屋グランジャルラルの「記憶に残る野菜」granja rural

野菜について

2023/03/01 〜野菜が食糧難!?・・・飼料に含まれる薬剤と家畜糞に含まれる耐性菌〜京都の人参屋グランジャルラルの「記憶に残る野菜」granja rural

農園は少しの間だけ過ごしやすい気候になっています。

本日は、「食糧難」についてふれて見たいと思います。

長文になりますので、お時間があるときに見て下さい。

ここ最近LINE公式アカウントやホームページを見ていただいた方からの問い合わせが少しずつ増えております。

 

「安全な野菜を買うところが分からないです。」

「何を基準に野菜を選んだら良いのか。」

「子供ができて日本の野菜のことを調べたら農薬、肥料の危険性が高いことを知って怖くなった。」

など私たち農家よりも情報を収集して食の安全性について勉強されていることを知りました。

 

世間では将来的な『食糧難』が囁かれはじめています。

私自身はこの飽食の時代にそんなことがあるのだろうかと個人的に思っていましたが、

最近の問い合わせ、来園される方々の体験や考え方を知れば知るほど新たな食糧難の危機が

迫っているのではと考えを改めるようになってきました。

 

●日本では安全性の高い野菜や食物がまだまだ少ない→安全性の高い食物が(入手)食べられない

 

ひょっとしたこのような新たな食糧入手困難なことが起こるのではと危惧しています。

 

農業の状況や傾向、研究資料などを学ぶ機会が増え実態を把握し、安全性を考慮した野菜栽培の重要性を再認識しました。

 

「無農薬野菜だから安全」という事をよく耳にするようになり、間違いではありませんがこれだけでは不十分です。

野菜だけでなく最近よく見るイチゴなどは頻回に農薬をまきます。

さらに、重要なことは、野菜を育てる上で使われる肥料に着目することが大切だということです。

 

「えっ肥料」と思われると思いますが、この肥料がエグ味や臭い、ピリピリ感などに影響しています。

最近、お子様などで野菜嫌いが増えていると聞きますが、この原因が野菜に与える肥料成分が関係していると推測します。

 

子供は体も未発達で小さいため、体内で吸収できない、もしくは悪影響のある物を動物と同じで野生的な反応で受け付けないようにしているのではと考えています。

当農園に来られるお子様の何人かに一人が野菜嫌いという事実です。

さらに、アトピーのような皮膚症状が出ているという子供がいる驚愕の事実も知りました。

 

さて、肥料がどのように影響するのか。

 

野菜は育つために窒素などの無機物を吸収します。

この無機物は基本は土壌にある微生物が有機物を分解して無機化し野菜に供給されることで成長を促進します。

 

市場での野菜の価格取引が栄養成分や安全性ではなく、形や大きさ(重さ)が基準になるため、

多くの農家が成長促進するための工夫をします。その工夫の一つが多くの肥料を土壌に混ぜることです。

 

野菜は肥料が少ない状況が起こった時も成長できるように体全体の限界まで肥料を貯めることができます。

多量の肥料が土壌に混入されると野菜は性質上限界まで頑張って肥料成分を体内に溜め込みます。

そして、たくさんの肥料があるため自ら根を伸ばして獲得する事をやめ楽して成長し、どんどん過剰に体(細胞)を大きくしていきます。

野菜が肥大化している原因です。さらに、光合成により体内の糖質を急激に高め、果樹のような甘みに変化します。

必要以上に溜まった窒素成分が、食味を変化させエグ味、臭いなどを引き起こします。これが野菜嫌いの原因と捉えています。

 

 

最近ふと思い立ち家畜飼料について調べた研究では、

家畜糞の中に抗生剤耐性のを獲得した菌が存在すること(耐性菌)。

以前病院で働いていた時に抗生剤を常用したことで体内に耐性菌ができて対応できる薬がなくなり助からなかったのを多々見てきたのでその恐ろしさを痛感しました。

 

文献等を調べると、国内における家畜の飼料(エサ)には抗生物質が多く含み販売され、

そしてたくさん与えられているとのこと。

抗生物質は本来人の細菌感染症における治療薬として重要な医療の物資として活用されてきたが、約50%以上が家畜に抗生物質が使用されている。

 

薬剤耐性菌が増えると細菌感染などに対する治療が難しくなり、子供や高齢者など対応力が弱い人の感染が増えることが考えられる。そして死者数が増える。

米ワシントン大学などの発表では、2019年に世界で127万人が耐性菌によって亡くなったと推計しCOVIT-19(コロナ)に次ぐ多さだ。また、2050年には年間1000万人に及ぶともされている。

 

この耐性菌は飼料として与えられて動物(鶏、牛、豚)の糞に約70〜80%排泄されるという研究もあり、この糞を野菜の肥料として活用したらどうなるかを考えると怖くなる。

家畜糞を専門業者で高温(70、80℃)で処理すればその問題がなくなると言われているが、いくら処理されていると言えど少し気持ち悪い。

生の家畜糞を畑にそのまま混入するとなると耐性菌を吸収した野菜が生まれる可能性は否定できない。

 

抗生物質を資料に含ませた飼料を常用した場合による動物性肥料が野菜に吸収され人体に入る事を想像すると恐怖を感じる。

とある研究では野菜の約30%の野菜に耐性菌が混入しているという結果があり、事実でないことを願いたくなる。

 

家畜糞を肥料として使用する場合は、自然の環境で雑草を摂取できる放牧が一番安全であることが考えられる。

自然の雑草を食べた家畜糞(動物性肥料)がより安全性が高いと言える。

 

このような耐性菌の実態を知らずして「無農薬野菜だから安全」だと伝えている農家は少し疑った方がいいと思う

同じ農家として厳しい意見を述べているが、人の体を構成する野菜を作る農家として、このような安全性を考慮した野菜栽培に日々励むことは当然だと思う。

 

この実態を国は知っているが、具体的な規制を設けてはいないため、各農家のさじ加減で栽培されているのが現状です。

国の規制が確立されるのを待っていては遅いため、消費者が農家や販売先に以下の内容を問う行動が重要と考えています。

・どのような肥料を使って栽培されていますか。

・動物性肥料はしっかり高温加熱処理(発酵)された物を使っていますか。

この2点の質問を投げかけた際に農家などがしっかり答えることができるのかが大切です。

 

農家、野菜のプロだから安心ということではなく、自らの手で情報を収集し価値観などと照らし合わせてどの野菜を買うのかを見極めて下さい。

 

いろいろ書きましたが、非力な農家として今はこれぐらいしかお役に立てないことに申し訳ない気持ちです。

 

 

 

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