食中毒と野菜|京都の人参屋さん|グランジャルラル

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野菜について

2023/06/26 食中毒と野菜|京都の人参屋さん|グランジャルラル

おはようございます。

梅雨に入って日中の気温が30前後と暑く

そして湿度が高いのでジトジトした日が続くようになりました。

 

この時期になると食中毒の話がチラホラ聴かれるようになります。

先日もテレビの特集で食中毒の話が出ておりました。

 

トマトのヘタに大腸菌が含まれるから食中毒の危険性があります紹介されていましたが、

野菜を栽培するものとして少し複雑な心境になりました。

 

その根拠はなんだろうなぁ??

 

大腸菌が存在するとすれば少し厄介

病院で17年ぐらい働いていた時の経験からすると

大腸菌を排除するのは簡単ではないからです。

 

大腸菌は芽胞と呼ばれる鎧をまとっているためアルコール消毒や簡易の消毒剤がほぼ効きません。

75〜80度以上の環境を数分間あたえることで死滅するとされ、意外とこの環境を作ることが難しいです。

熱に弱い素材はこの条件に適合しない。特殊な薬剤もすべての物に使えない。

と簡単ではないんです。

 

さて、野菜を作る上で大腸菌はどこから侵入して増えていくのでしょうか

菌が見えないことと土壌菌は長年の蓄積によって構築されており、いつの間にか混入していることも考えれらます。

 

大きく影響する可能性とすれば、「家畜糞の堆肥」だと考えられます。

人も動物も腸内に大腸菌が存在するため、その糞が80度と高温で処理されれば混入の問題は無くなるかもしれません。

ただ、本当に全ての家畜糞が適正な施設で確実に高温処理されているかは不明瞭です。

 

適切に処理されなかった家畜糞を大量に土壌に混入すると

土に大腸菌がたくさん存在し野菜に付着、吸収される可能性を否定できません。

運悪くたくさんの大腸菌が体内に入ってしまうと食中毒になるかもしれません。

昔の人は生野菜を食べなかったという話も聞きますが、このようなことが考えられるからかもしれません。

 

 

余談ですが、O-157という人を死に至らしめる危険性のある大腸菌は、

家畜に安価で手に入りやすいトウモロコシ中心の飼料を大量に与えたことで生まれたと耳にします。

つまり、効率性や食味など人の欲求で家畜飼料を調整した結果がこのような影響を起こしたと考えても過言ではないと言えます。

 

ついでに、私たちが家畜糞を肥料として一切使用しないもう一つの理由は、以前投稿しました「飼料に含まれる抗生剤等による耐性菌なんです。

詳しくは以前の内容を確認ください。(〜野菜が食糧難!?・・・飼料に含まれる薬剤と家畜糞に含まれる耐性菌〜

この残留薬剤の影響を無くには高温処理が必要になります。

 

 

いろいろ書くとキリがありませんのでそろそと終わります。

人は長年生きていく上で常在菌に守られており、

この常在菌が正常に保っていれば、少しの大腸菌に触れた程度では影響しないと考えます。

そして、侵入しても自己免疫能が正常に維持されていれば駆逐してくれます。

過剰な消毒、添加物中心の食事による大腸菌バランスの崩れ等気をつければ問題ないと思います。

 

 

 

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